掃除の効率を大幅にアップしてくれることもあり最近はコードレス掃除機が当たり前となりつつあります。
コードレス掃除機を流行らせたダイソンを始め日本の大手家電メーカーから電動工具のメーカーまでコードレス掃除機には力を入れているのが現状です。
今回、株式会社プロセニック様より最新のP6コードレス掃除機の実機をご提供頂きましたのでレビューをまとめました。
低価格帯でコードレス掃除機を検討されてある方にオススメの機種となっています。
得意不得意がハッキリした製品なので自分の用途合うかをしっかり確認をして購入を検討しましょう!
プロセニック P6 コードレス掃除機とは?
今回の製品のレビューをするに当たって、機種名だけでなくメーカーについても聞き慣れないのでは無いかと思います。
まずは、プロセニックという会社と製品について紹介をしていきます。
Proscenic(プロセニック)とは?
株式会社プロセニックは中国深センに本部を設ける2013年に創業した比較若いメーカーです。
現在は日本、イギリス、ドイツ、フランスに支社を設立し、98以上の国や地域の市場をカバーしています。
また、2016年にはハイテク企業認証に合格し、数十の知的財産権を所有するメーカーとなりました。
「賢くて快適な暮らし」を実現するために、スマート家電の分野の事業を中心に商品展開をしています。
メーカーのラインナップは低価格帯を中心とし、一人暮らしなどで初めて家電をそろえるような方でも気軽に購入し易いのが特徴となっています。
P6 コードレス掃除機はどんな製品?
P6コードレス掃除機はプロセニックのハンディーとしても使用できる軽量モデルの掃除機です。
プロセニックは吸引力に特化したP12というモデルも販売していますが、P6はパワーを落とす代わりに取り回しの良さに特化したモデルとなります。
P6 | P12 | |
---|---|---|
本体重量 | 0.57kg | ー |
吸引力 | 20,000Pa | 33,000Pa |
連続稼働時間 | 最大30分 | 最大60分 |
ダストボックス容量 | 200mL | 1,200mL |
電源操作 | 物理ボタン | タッチパネル |
「Vertect™ 」ライト | なし | あり |
HEPAフィルター | 1つ | 2つ |
保証 | 1年保証+1年延長保証 | 1年保証+1年延長保証 |
価格(Amazon) | 17,990円 | 26,990円 |
P6 コードレス掃除機の内容
P6コードレス掃除機の内容は以下になります。
- 本体
- 接続コネクタ
- パイプ ×2
- フロアブラシ
- 隙間ブラシ
- 布用ノズル
- 充電台
- アダプタ
- 説明書
- HEPAフィルタ ×3
プロセニック P6 コードレス掃除機を買うべき人は?
P6は低価格帯のコードレス掃除機です。
そのため、どの様な用途でも不満の出ない万能な機種とは言えません。
しかし、用途を限定することでP6は非常に便利な家電として活躍してくれます。
P6を最大限活躍させることができるシーンは以下になります。
- サブの掃除機として使用したい
- ワンルーム〜1LDKで生活している
- ハンディタイプの掃除機が欲しい
- 力が弱く掃除機がけで疲れを感じる
サブの掃除機として使用する場合
P6はフロアブラシに回転ブラシが付いていません。
そのため、メインの掃除機として使用するにはパワー不足と感じる事があります。
ロボット掃除機の吸い残しやテーブル下の食べこぼしを掃除するだけといった用途には十分な活躍を見込めます。
ワンルーム〜1LDKで生活している場合
P6は稼働時間がエコモードで最大30分と家全体の清掃を行うには若干心許ないです。
部屋数が少ない賃貸に住んでいる場合であれば稼働時間は十分に足りるので、ワンルーム〜1LDKくらいの部屋用であれば活躍してくれます。
ハンディタイプの掃除機が欲しい場合
P6はかなり軽く仕上がっており、ハンディ型の掃除機としての運用に向いています。
充電スタンドも卓上などの設置を前提とした設計なので、卓上やデスク周りの掃除をするにはピッタリです。
メインの使用をハンディで、サブの用途としてフロアブラシを接続する様にすると良いでしょう。
力が弱く掃除機がけで疲れを感じる場合
コードレス掃除機の最大のメリットは取り回しの良さと軽量性です。
パワーはキャニスター型に劣るためフロアブラシをモーター付き回転ブラシにしてゴミを掻き出しながら吸い込むことで清掃をします。
ただし、ヘッド部分にモーターやブラシが付くことで本体が軽量にも関わらず重くなってしまうのが欠点となっています。
特に先端部の重量は使用時にはかなりの重みとなるため意外に疲れやすいという意見もあります。
P6は重量物は手元に集中している上に全体重量もかなり軽く仕上がっているため掃除機がけをすると腕が疲れるといった方にはおすすめの機種となります。
プロセニック P6 コードレス掃除機の実機の性能確認
P6は100Wのブラシレスモーターで最大20,000Paのハイパワーな吸引力を実現しています。
しかし、実際の吸引性能はヘッドの形状を含めた真空率なども関与するため使ってみないと分からない部分でもあります。
今回はP6を様々な場面で検証してみました。
実際の吸引能力を検証
今回、吸引力の確認として4つの場所にゴミに見立てた小麦粉を撒き、フロアブラシのエコモードで1往復で吸い残しの程度を確認する方法で検証しました。
検証場所は以下の4つです。
- フローリング
- 壁ぎわ
- 畳
- 分厚めのラグ
フローリングは問題なく吸引可能
フローリングでの検証ではエコモードの1往復でほぼ全ての小麦粉を吸引することができました。
溝に残った感じも見られず綺麗に吸引されています。
壁ぎわは工夫で解決する必要あり
壁ぎわの吸引はヘッドを壁に押し付けて戻すという方法で検証しました。
エコモードでの吸引では若干吸い残しが発生しました。
強力モードで方向も変えながら複数回吸引することで最終的には綺麗に吸いこむことができました。
畳はほとんど問題なし
畳はフローリングと同じくエコモードで1往復するとほとんど小麦粉が吸引できました。
畳の目に詰まるようなこともなくしっかり吸引してくれました。
分厚めのラグも表面のゴミならしっかり吸える
最後に検証したのがラグ上に撒いた小麦粉です。
エコモードの1往復では吸いきれなかった小麦粉が白く伸びて残っています。
残った分は強力モードで複数回往復させることで綺麗にすることができました。
検証の結果、苦手な壁ぎわやラグの清掃では強力モードを使うことで十分に吸引ができることがわかりました。
ハンディ掃除機として車の清掃も実施
ハンディ掃除機といえば車の清掃というイメージがあるので実際に自家用車で使用してみました。
車の清掃の場合に最も必要な能力は小石を吸い上げることができるかという点です。
画像のように砂粒〜小さめの小石程度は吸い上げてくれました。
大きめの小石は中々難しく、5mmくらいから若干怪しいといった感じでした。
大きめの小石は手で拾う感じで割り切ればシートからフロアマットまで清掃することができます。
各アタッチメントの使用感の確認
床用ヘッドの操作はかなり軽い
フロアブラシは接続コネクタとパイプを2本介して接続します。
モーター等が無いためかなり軽量になっており、ヘッドを持ち上げてもほとんど重量を感じません。
とにかく操作感が軽いので疲れることは無いです。
硬い床面であれば問題はありませんが、ラグやカーペットでは絡まった髪の毛は掻き出す能力が無いため苦戦します。
布用ノズルでソファーを清掃
布用のアタッチメントは回転ブラシ等は無いため吸い込み口を拡大してくれるのみです。
ただ、若干の拡大ですが効率は確実に上がるので嬉しいポイントです。
車のフロアマットとソファーを同じノズルで掃除するのは抵抗があるという方にも使い分けが可能となります。
隙間ノズルと隙間ブラシは2-in-1の構造になっている
隙間ノズルは横に広いタイプとなっています。
ブラシ部分を起こすことで隙間ブラシに変更が可能です。
ダストボックスの清掃の際は隙間ブラシでフィルターの清掃もできるので意外と便利でした。
プロセニック P6 コードレス掃除機のメリット・デメリットは?
実際にプロセニック P6 コードレス掃除機を実際に使用して感じたメリット・デメリットが以下になります。
メリット | デメリット |
---|---|
操作が軽い グリップが持ち易い アタッチメント無しで使用できる 充電台が使い易い 価格が安い | ダストボックスの性能が低い カーペットなどが苦手 稼働時間が短く、充電時間が長い |
P6 コードレス掃除機のメリット①操作が軽い
P6の最大のメリットは操作が軽いことにあります。
本体重量が軽いのはもちろん、フロアブラシを使用してもほとんど重みを感じません。
そのため、高い所や台の上など、どこの掃除をするにしても思い通りに動かすことができます。
色んな場所の清掃を行う上で思い通りに操作ができるため掃除そのものがより手軽になります。
P6 コードレス掃除機のメリット②グリップが持ち易い
P6の操作性の良さを助けるポイントの1つとしてグリップが手に馴染む形状となっている点があげられます。
人差し指を引っ掛けるカーブや滑り止め付きのグリップによりフィット感が高められています。
今まで他のコードレス掃除機を使ったことがありますが、太さが合わずに持ちづらかったり、操作中にボディに手が干渉したりと長時間の掃除が辛くなる場面がありました。
P6のグリップは非常に持ち易いため自在に操作が可能となります。
P6 コードレス掃除機のメリット③アタッチメント無しで使用できる
P6は本体の吸い込み口が斜めに切られており、本体だけでも使用できます。
そのため、充電台からパッと取り外して使用できるため取り回しが非常に良いです。
また、我が家では汚れた所の掃除と生活スペースの掃除を同じヘッドで清掃することを避けています(リビングの床とトイレの床や車の床の清掃は同じヘッドを使わない)。
本体のみで使用できることで場所によって使い分けをする場合の幅が広がるのは嬉しいポイントです。
P6 コードレス掃除機のメリット④充電台が使い易い
充電スタンドは本体先端部をくぼみにはめ込んでから置く様にすることで充電します。
充電スタンドからの着脱は非常に手軽な上に先端が楕円形のため充電スタンドとの接点がズレて充電できてなかったという事態を防ぐことができます。
また、アタッチメントもスタンドに一緒に差し込むことができます。
取り外しが面倒になりがちなアタッチメントをより活用しやすくなります。
フロアブラシとパイプの保管場所が無いのは残念ですが、ちょっと野暮ったくなるので現状がスマートでリビングにも置きやすいですね。
P6 コードレス掃除機のメリット⑤価格が安い
これだけのメリットが有りながら低価格帯の機種であるのは驚きです。
低価格帯の中では高めの金額ですが、これよりも安い機種になると吸引力や稼働時間が大幅に落ちてきます。
P6はまさに実用的なコスパの良い掃除機と感じます。
また、Amazonで購入する際にはクーポンが出される事もあるため更にお得に購入することが可能です。
P6 コードレス掃除機のデメリット①ダストボックスの性能が低い
掃除そのものに対しては価格に見合った性能のあるP6ですが、ダストボックスの性能がイマイチなのが気になります。
米粒や小石などの重いものはダストボックスの下部に溜まりますが、埃はダストボックスの上部に集まります。
ゴミの排出口はあるものの埃の除去が必要なためゴミ捨てを行う時はダストボックスを取り外さなければなりません。
また、小さな機種なのでゴミを溜める容量も少ないのでしっかりと部屋を掃除した後は毎回ダストボックスを清掃する必要が出てきます。
ダストボックスの分解は引き抜いていくだけなのでそこまで苦にならないという点が救いです。
P6 コードレス掃除機のデメリット②カーペットなどが苦手
P6はフロアブラシに回転ブラシがありません。
そのため、カーペットやラグなどに絡みついた髪の毛などを掻き出すことができません。
吸引力はそれなりにあるため全く吸えないということは有りませんが回転ブラシの付いた機種と比較すると吸い上げるのに手間取る印象です。
その反面、ヘッドとパイプが軽量のため操作性が良い上に、ブラシで床やラグを痛めることがないというメリットもあります。
また、ブラシの手入れや消耗時の交換が不要というメンテナンス面でもメリットとなります。
P6 コードレス掃除機のデメリット③稼働時間が短く、充電時間が長い
P6は小型で軽量なため搭載されているバッテリー容量が小さいのが弱点になります。
そのため、稼働時間に余裕が有りません。
また、充電性能が低く時間が長いため再使用までが長過ぎるのも気になる点です。
用途次第ではデメリットはあまり気にならないのもポイント
大容量のダストボックス、バッテリーと高性能な自動回転ブラシは高価格帯の商品が得意な分野です。
これらを重視するなら有名メーカーの最上位モデルを購入するべきでしょう。
逆にサブの掃除機として使用する場合はダストボックスの性能の部分くらいしか気にならないので今回挙げたデメリットが致命的かと言うとそうでも無いといった印象です。
使い方によってはデメリットをほとんど感じない優秀な機種に化ける良い製品です!
プロセニック P6 コードレス掃除機と組み合わせて使用したい他の家電は?
P6は1台のメインの掃除機として活用するよりも他の掃除機のサブとして使用するのが最も活躍してくれます。
P6と組み合わせるとより生活が楽になる家電も一緒に紹介します。
- ロボット掃除機
- コードレス掃除機の上位機種
- ドラム式洗濯乾燥機
ロボット掃除機と組み合わせると掃除にかかる時間が大幅に減る
最もP6と相性が良いのがロボット掃除機になります。
ロボット掃除機は壁ぎわや机の足回りなどは吸い残しが出やすいです。
この吸い残してしまう場所を軽く掃除機がけをするのにP6は向いています。
また、ロボット掃除機は床以外は掃除ができないことから台の上などを掃除するためにハンディー型の掃除機が欲しくなる場面があります。
その全ての状況でP6は高い次元で活躍が見込めます。
上位機種と合わせて使うことでP6のメリットのみを体感できる
コードレス掃除機の上位機種をメインで使用している場合にもP6はオススメです。
コードレス掃除機の上位機種はパワーを確保するためにも本体が重くなっているものも多く、コードレス掃除機の利点である取り回しの良さを低下させているものもあります。
床やカーペットの掃除は上位機種で、それ以外の台の上や高いところの掃除にはP6と使い分けをするのが良いでしょう。
面倒なドラム式洗濯乾燥機のフィルター掃除を楽にしてくれる
ドラム式洗濯機は洗濯の手間を大幅に軽減してくれる家電ですが、乾燥機能を使用した後にはほこりフィルターを毎回掃除する必要があります。
P6を使うとフィルター掃除が楽にできます。
ドラム式洗濯機の数少ない弱点である乾燥フィルターの清掃の負担が減るのは大きなメリットとなります。
まとめ 用途に合った使用で高コスパの高機能機種に変貌するP6
プロセニック P6 コードレス掃除機は万能な機種ではありませんが使用用途を限定して活用することでとても便利な製品となります。
特にサブの掃除機としては吸引力も十分な上に軽量で取り回しが非常に良いため活躍する場面は思った以上に多いです。
「もう一台手軽に使える掃除機があれば…」と思っているのであればP6 コードレス掃除機をぜひ検討してみてください。
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