パナソニックの1人向け食洗機SOLOTA(ソロタ)と他機種を比較

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時間に追われる現代人にとって時短家電は自分の時間を生み出す有効な手段となっています。
時短家電の代表である食洗機はファミリー向けのビルトイン型が主流でしたが、最近では工事が不要の卓上食洗機に移り変わろうとしています。

そんな中、単身者世帯でも導入ができる小型食洗機が徐々に注目をされ始め、今回は国内メーカーで最も多くの種類の卓上食洗機を扱うPanasonicよりパーソナル食洗機SOLOTAが発売されました。

今回は、最新のSOLOTAと同じ少人数向けの小型食洗機であるラクアminiシリーズとの比較をしてみました。
SOLOTAを検討されている方はラクアminiシリーズとしっかり比較した上で購入を検討しましょう。

目次

Panasonicのパーソナル食洗機SOLATA(NP-TML1)とは?

SOLOTAとは2023年2月17日にPanasonicより販売が開始されたパーソナル食洗機です。

底面がA4ファイルサイズ程度と非常に小さいため単身者向けのアパートの狭めのシンク横にも設置しやすいサイズ感となっています。
本体サイズが小さくなったことに伴い標準収納容量は6点となっているため、使用人数も1人を前提としているのが特徴です。

給水方法はタンク式となっています。
多くのタンク式が本体に直接水を注ぐ必要があるのに対し、前方の引き出し部からタンク取り出し直接水道から給水をすることができるようになっています。

また、業界初の前後面どちらにも窓が搭載された設計となっており、食洗機の背面から見た時のヤボったさが改善しデザイン性にも富んだものとなっています。

UYA

単身者の使用環境に特化したオシャレな家電となっています。

SOLOTA以外の小型食洗機(ラクアシリーズ)と比較ポイントは?

単身者向けの小型食洗機は非常に種類が少なく今まではTHANKOより販売されているラクアminiシリーズのみしかありませんでした。
今回SOLOTAが発売されたことで小型食洗機の中でどの機種が優れているかを比較してみました。
今回は以下の7つのポイントで比較を行っています。

SOLOTAとラクアminiシリーズの比較
  • 洗浄力
  • 給水方法
  • 収納容量
  • 乾燥能力
  • ランニングコスト
  • デザイン性
  • 保証内容
  • 価格

SOLOTA

ラクアmini

ラクアmini Plus
洗浄力やや低い普通優秀
給水方法着脱式タンク本体給水本体給水
設置スペースA4ファイルサイズA4ファイルより大きいA4ファイルより大きい
収納容量6点+小物11〜12点11〜12点
乾燥能力低い良好良好
ランニングコスト最高ランク低い低い
デザイン性秀逸普通本体マットブラック
保証内容メーカー保証1年
アフターサポート優秀
メーカー保証1年メーカー保証1年
価格(Amazon)37,620円25,800円28,800円
SOLOTAとラクアminiシリーズの比較

洗浄力は大差は無いがラクアシリーズの方が上

洗浄力に関しては洗浄方法がノズル噴射式とためすすぎ方式を両者とも採用しています。
そのため、洗浄方法による差はありません。
ところが、ラクアシリーズの方が明確に上と言えるポイントが3つあります。

SOLOTAとラクアminiの洗浄力の比較ポイント
  • 洗浄ノズル数
  • 洗浄時の水温
  • 洗浄モードの豊富さ

SOLOTA

ラクアmini

ラクアmini Plus
洗浄ノズル数1つ1つ2つ
洗浄時最大水温約50℃約75℃約75℃
洗浄モード数1モード4モード4モード
洗浄力比較表

SOLOTAはPanasonic独自の洗浄技術であるストリーム除菌洗浄を採用しています。
除菌が明示されていることは非常に良いことですが食洗機における洗浄力で重要なポイントは食器に付着した食物の汚れが綺麗に落とせるかという点です。

食洗機の多くは高性能の専用洗剤で作られた洗浄液を温め高い水圧で食器に噴射することで洗浄を行います。
そのため、洗浄液を噴射するノズルの数と最大水温は洗浄力に大きく作用します。
また、状況によって洗浄方法を変更できることも総合的な洗浄力を高めています。

洗浄ノズルが増えると死角が減る

食器の洗浄を行う際には洗浄ノズルから直接噴射を受けることができるかできないかで洗い残しの量が大きく変わります。
下部ノズルのみのモデルの場合は食器の重なり具合で洗い残しが発生することがありました。
特に、食器の重なり合った食器の上部で洗い残しが発生する頻度が高い傾向にあります。

公式サイトより引用

ラクアmini Plusは上下のノズルから洗浄液を噴射するため洗浄液の当たりづらい部分が少なくなるため洗い残しは非常に少なくなります。

こちらの公式の動画でも確認できますが2:03時点で食器の背面にカレーの流し残しがみられます。
この部分は上部から洗い流すようなノズルがあれば除去できたと予測できます。
そして、この弱点を克服したモデルがラクアmini Plusとなります。

どうしても下部ノズルのみでは死角ができてしまうことから、上部ノズルがないSOLOTAも同様の弱点を有していると言えるでしょう。

洗浄時の最大水温が若干低めなのは気になるポイント

食洗機は高温の洗浄液で食器を洗浄できるため汚れが落ちやすくなります。
特に温度で差が出やすいのが油汚れになります。

特に常温では固まってしまう動物性の脂肪は鳥が30℃前後、豚が40℃前後、牛が45℃前後で溶け始めると言われています。
これらの動物性の脂肪は調味料等と混ざることで混合汚れとなり更に落としづらくなります。

SOLOTAは最大水温が約50℃と牛の脂肪が溶け出すギリギリの温度になっていることから混合汚れになると落としづらくなってしまうことが考えられます。

対して、ラクアminiシリーズは最大温度が約75℃と非常に高く設定されています。
約75℃まで水温が上昇すると融点が50〜60℃のゼラチンを溶かすことができます。

このようにより多岐にわたる汚れに余裕を持って対応できるラクアminiシリーズはSOLOTAよりも洗浄力で優れていると言えます。

ラクアminiシリーズは洗浄モードが豊富なため状況に合わせて洗浄が可能

SOLOTAはシンプルさを追求した結果、洗浄モードは1モードのみとなっています。
洗浄する際に余計なことを考えることなく使用できるのは大きなメリットになります。

シンプルさでは劣りますが、ラクアminiシリーズの洗浄モードの選択が難しいかというとそんなことはありません。
ラクアminiシリーズは通常、強力、スピード、水洗いの4モードから選択することができます。
使うシーンがはっきりしているため特に迷うことはないでしょう。

公式サイトより引用

むしろ、場面ごとに最適なモードを選びながら洗浄力を変更できるというバリエーション面で考えればラクアminiシリーズの方が洗浄能力が高いと言えます。

実際に使用するとほとんど差は無い

ここまでは、ラクアminiシリーズと洗浄力が大きく差がありSOLOTAでは不安を感じたかもしれません。
しかし、実際に食洗機を使用する場合は食洗機に食器を収納する前に予洗いを行います。

食洗機は焦げ付きやチーズなどのこびり付きは落とし切ることができません。
汚れの程度や食器に残った残菜の量にもよりますが予洗いの工程を省くと故障や水漏れ、異臭の原因になります。
予洗いでは食洗機で落としきれない分の汚れを事前に落とすので、予洗いを十分に行った場合はSOLOTAとラクアminiシリーズで洗い具合に差が出ることはほとんどありません。

そのため、実際に使用していく上ではラクアminiシリーズの方が洗浄力は高いものの使用していて気になる程の差はできないのが結論となります。

食洗機における予洗い方法を汚れごとにまとめた記事はコチラから↓

給水方法はSORATAが便利

SOLOTAとラクアminiシリーズはどちらもタンク式食洗機ですがその方法は全く違います。
SOLOTAは本体前部にある着脱可能なタンクを引き出し、このタンクに直接水道などから水を貯めることで給水を行います。

ラクアminiシリーズはタンクの取り外しができないため本体上部の給水孔から直接水を注ぐ必要があります。
ウォータージャグを活用することで本体に手給水する手間を省くことも可能ですが、タンクに注いで取り付けるだけで給水が終わるSOLOTAの利便性には敵いません。

設置スペースはSOLOTAが優秀

公式サイトより引用

サイズ感としては大きな差はありませんが、設置面はSOLOTAが長方形、ラクアminiシリーズが正方形に近い形になっています。
スペースがほとんど無い単身世帯用のキッチンに設置する場合は大きな差になります。

特にシンク横に設置する場合は奥行きが大きすぎると調理スペースを圧迫することになります。
自炊をしている場合はシンク横でまな板を使用する人がほとんどなので奥行きの8.3cm差はかなり大きいです。

調理スペースが特に狭いという場合は、より設置面積の小さいSOLOTAがオススメです。

収納容量はラクアminiシリーズが優秀

ラクアminiシリーズは意外と沢山収納できる

収納容量に関してはラクアminiシリーズの方が優秀です。
よっぽどの理由がない限りは食洗機の収納容量は多い方が良いです。
1度に洗浄できる食器の量が少なくなると、実際の食事の時に食器をたくさん使うのを避けてしまいます。


SOLOTA

ラクアminiシリーズ
標準収納点数6点+小物類11〜12点

ラクアminiシリーズとSOLOTAは設置面積は大きな差はありませんが内部の構造の差で収納できる食器の点数は倍近く差があります。

ラクアminiシリーズの食器を設置するカゴは、開いたドアの上に引き出すことができるため食器を設置し易いです。
SOLOTAはカゴを引き出すことができず、食器を引っ掛ける部分も浅いため食器の形状によっては設置が難しいです。
標準収納点数上ではSOLOTAは6点、ラクアminiシリーズは12点となっていますが、実際に収納していくと数字以上の差があるようです。

乾燥能力はラクアminiシリーズが優秀

卓上食洗機は元々乾燥機能に関しては低い傾向にあります。
庫内の湿気を外に排出する機能が低いため、洗浄終了後に乾燥を使用せずにドアを開けておく方がよく乾きます。

食洗機は高温のお湯で洗浄するため洗浄後の食器も高温となります。
高温になった食器は表面の水滴が蒸発しやすくなっているため自然乾燥でも十分に乾かすことができます。

シロカ社の食洗機は洗浄後に自動でドアを開けてくれる機能が付いており、乾燥機能を使用しないで乾燥させる機種まで出ているほどです。

卓上食洗機の主な乾燥方式は送風乾燥かヒーター乾燥の2種類となっています。
送風乾燥はファンで庫内に風を送るのみ、ヒーター乾燥は食洗機のヒーターを起動して温めた風をファンで庫内に送ります。

SOLOTAの乾燥方式は送風乾燥です。
そのため、乾燥機能に関してはほとんど期待できないと言えます。
また、洗浄時のお湯の温度が約50℃であるためドアを開けた自然乾燥をする場合も若干乾きが悪い点も気になります。

対してラクアminiシリーズはヒーター乾燥を使用しています。
個人的にはラクアminiシリーズの乾燥能力はファミリー向けのラクア以上だと思っています。
食器の重なりが少なければ水滴が残ることはほとんどありません。

乾燥機能に関してはラクアminiシリーズの圧勝と言っても過言ではありません。

ラクアとラクアminiシリーズの比較はコチラから↓

ランニングコストはSOLOTAが優れる

ランニングコストでチェックするポイントは電気代、使用水量、使用洗剤量の3点です。


SOLOTA

ラクアminiシリーズ
消費電力270/267900
使用水量約2.5L約3.2L
使用洗剤量約2g(粉末)約3〜5g(粉末)
SOLOTAとラクアminiシリーズのランニングコストの比較

SOLOTAとラクアminiでは対応人数が異なるため水量と洗剤量の差は当然と言えますが、消費電力に関しては3倍以上の差があります。
ラクアminiは洗浄力や乾燥機能が高い反面消費電力が非常に高いです。

1回の洗浄にかかる料金は使用を重ねると大きな差となります。
食洗機は季節に関係なく頻繁に使用する家電なのでランニングコストは重要です。

全ての項目で優秀なSOLOTAはランニングコストでは圧勝です。

デザイン性はSOLOTAが優秀

見た目に関しては好みの問題も出てきますがSOLOTAは今までの卓上食洗機にはない前後面どちらにも窓が採用されています。
Panasonicは無難なデザインの家電が多いメーカーですがSOLOTAはかなり攻めたデザインとなっています。
おしゃれな家電を置きたいというニーズにはSOLOTAが合っているでしょう。

対してラクアminiシリーズは価格差はありますがラクアminiとラクアmini Plusでカラーが異なります。
ラクアmini Plusは卓上食洗機の中でも珍しいマットブラックのボディとなっています。

公式サイトより引用

キッチンにある他の家電を黒系の色で揃えている場合はラクアmini Plusの方が合うかもしれません。

デザイン性ではSOLOTAの方が優秀と言えますが、カラーを選択できるラクアminiシリーズもキッチンの環境次第では合うかもしれません。

保証内容はPanasonicの手厚いサポートのあるSOLOTA

保証内容に関してはメーカー保証はどちらも購入から1年となっています。
差がないように見えますが実際にはかなり大きな差があります。

Panasonicは全国に多くの修理サービス拠点を持っています。
そのため、万が一故障が起こった場合でも修理対応が可能です。

反面、サンコーはラクアシリーズを自社工場で製造していないため保証期間内は新品交換で対応しますが保証期間外となると完全にサポートが無くなってしまいます。

保証期間外も長く使用していきたいのであればサポートの手厚いSOLOTAの方が優秀と言えます。

価格はラクアminiシリーズが優秀

SOLOTAとラクアminiシリーズの価格の比較は以下になります。


SOLOTA

ラクアmini

ラクアmini Plus
価格(Amazon)37,620円25,800円28,800円
洗浄力比較表

価格に関してはラクアminiは多くの卓上食洗機の中でもかなり安い機種となります。
ラクアmini Plusも比較的安い部類となりますが、このクラスになるとファミリータイプの安い機種に近い価格となるため小型の食洗機を選びたい場合以外では若干割高感が出てきます。

対して、SOLOTAに関しては価格面は安いファミリータイプの機種よりも高めの設定となっています。
ラクアのAmazon販売価格が37,800円とほぼ同等の価格となっているため小型機種の中ではかなり高価な機種となっています。

価格面に関してはラクアminiシリーズがいずれも圧倒している状況となっています。

SOLOTAのオススメの購入方法は?

SOLOTAはPanasonicの価格指定対象商品となっています。
そのため、ネットで購入しても店舗で購入しても価格に違いはありません。

値引きの無いSOLOTAですが、それでもお得に購入する方法がいくつかあります。

楽天市場のスーパーセールやお買い物マラソンでポイント還元を狙う

最もオススメできる購入方法は楽天のスーパーセールやお買い物マラソンを活用することです。

楽天市場は値引きが苦手なサイトなのでAmazonの方が価格が安くなりがちでしたが、SOLOTAは価格指定対象商品となっているため他サイトや実店舗よりも価格がかなり高いという場面はほとんどありません。
現在の最低価格である37,620円に近い店舗で購入をしましょう。

スーパーセールやお買い物マラソンでは複数の店舗で商品をまとめて購入すると還元ポイントが店舗の数だけ倍になっていきます。
値引きが見込めないSOLOTAは還元ポイントを多く獲得することで実質的な割引をしながらお得に購入しましょう。

\ セール中はポップが表示されます /

Panasonic公式サイトでもポイント還元でお得に

Panasonic公式サイトであっても価格は変わりませんがお得に購入が可能です。
公式通販サイトであるPanasonic Store Pulsで購入するお得な点が以下になります。

Panasonic公式で購入するメリット
  • 2,000円以上の商品のため送料無料対象
  • 各種ポイントに還元できるクラブパナソニックコインを獲得できる
  • 会員登録すれば代金引換や分割払いが可能

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まとめ 重視するポイント次第でSOLOTAを選ぼう

今回は最新の小型食洗機SOLOTAとラクアminiシリーズの比較をしてみました。
最新の機種であるSOLOTAも他の卓上食洗機を全て凌駕する様な商品とは言えないため重視するポイントが合致する場合に選択するべきです。

SOLOTAを選ぶべきポイント
  • 狭いシンク横に置きたい
  • 使用人数が増える予定がしばらく無い
  • ランニングコストが良い食洗機が欲しい
  • オシャレなデザインの家電が欲しい
  • 手厚い保証のある家電が欲しい

上記のポイントと条件が合う場合はSOLOTAを選択しましょう。
逆に、今回ラクアminiシリーズと比較して気になる点が出てきた場合は他の機種も候補になります。


SOLOTA

ラクアmini

ラクアmini Plus
洗浄力やや低い普通優秀
給水方法着脱式タンク本体給水本体給水
設置スペースA4ファイルサイズA4ファイルより大きいA4ファイルより大きい
収納容量6点+小物11〜12点11〜12点
乾燥能力低い良好良好
ランニングコスト最高ランク低い低い
デザイン性秀逸普通本体マットブラック
保証内容メーカー保証1年
アフターサポート優秀
メーカー保証1年メーカー保証1年
価格(Amazon)37,620円25,800円28,800円
SOLOTAとラクアminiシリーズの比較

卓上食洗機として人気のラクアシリーズの比較記事はコチラを確認してみてください。

食洗機は置き場所などを考慮しない場合は極力大きい方が調理器具も一緒に洗浄ができるためオススメです。
ファミリータイプの大きめの食洗機が気になる方はコチラの記事もチェックしてみてください。

UYA

自分にぴったりの食洗機を選んで快適な生活を送りましょう!

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